「 東京都知事選挙 」が終わった直後から、いろいろと大騒ぎして熱が冷めやらぬようです。
特に、落選しましたが票数の躍進したある人物に対して、多くの人の「 興味 」が注がれています。
果たしてその人物が「 有能 」なのか「 危険 」なのか。
これで、第二の争いが勃発している状態です。
ただその多くは、一部の情報のみで判断しているものや「 支持 」と「 不支持 」による偏りで、それぞれの「 正論 」がぶつかり合っています。
この「 正論 」というのは、実はとても厄介で「 自分は正しい 」という前提によって成り立っています。
そのため、自分にとって「 正しくない 」ことは「 否定 」し、そこに「 妥協 」はありません。
ですから、どんな事情や解釈があろうとも「 結論 」が変わることはないのです。
これと似たことを、以前にも書いたのですが憶えているでしょうか?
それが この記事( ココ )です。
これと同じように「 正論 」を言う人というのは、芯が強くて一見「 誠実 」そうに見えるかもしれません。
しかし、おおよそ「 面倒 」な人や「 頑固 」な人などの「 レッテル 」が、付いて回ります。
つまり「 誠実 」そうに見えて、実は「 誠実 」から離れて行ってしまっている人なのです。
ちなみに「 誠実 」について、以前の記事( ココ )にも一部書いていますので、読んでみてください。
それで、このような「 論争 」が頻繁に出て来るということは、私たちがそこから学ぶべきことがあるということです。
それは争うことで、「 勝ち負け 」「 良い悪い 」「 正誤 」などを決めるのではなく、どうすることで新しい「 答え 」を導き出せるかということだと思います。
そして、その対象は自分自身に向けられていることを気づいてください。
ですから自分以外を変えようとするのではなく、自分を変えることを求められているのです。
自分以外を変えようとすることは、ある意味では自分の外側に向かって「 欲望 」を満たそうとすることと一緒です。
そしてそれは、前回の記事( ココ )でも書いた「 優先 」の上位が、「 欲望 」になっているということでもあります。
満たされない「 欲望 」のために、闇雲に争いを起したり飛び込んだりするのは、ちょっと気をつけた方がいいでしょう。
もしその時に満たされなければ、その不満は自分に返ってくるか自分以外への攻撃を増してしまう可能性があるからです。
またその時に満たされたとしても一時的なだけで、再び争いを繰り返す可能性が高くなります。
なぜなら、どちらも「 根本 」で満たされることは無いからです。
つまり、自分の「 正論 」に反発されれば「 否定 」感を味わい、同調してもらえれば「 肯定 」感を味わいますが、自分以外次第という不安定なものなんですね。
ですから、世の中のほぼ全体が自分の「 正論 」に同調してくれなければ「 肯定 」されず、一生満たすことは出来なくなります。
そこで、自分以外がどちらであっても満たすことができる、自分次第という安定したものを必要とされる訳です。
それは結局、自分を満たしてほしいという「 欲望 」を求めることではなく、自分は満たされているという「 根本 」を知っているかに繋がるのです。
そこに近づいて行くバロメーターのひとつが、「 誠実 」ということなんですよ。
みなさん、「 正論 」というガチガチなもので満足しようとせず、「 誠実 」というやさしいもので真の満足に近づいて行ってくださいね。
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